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化学科

自然現象への理解と新しい物質の創造

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 化学科は分子化学(物理化学)、物質化学(無機・分析化学)、反応化学(有機化学)の3大講座を有して,化学の広範な研究領域をカバーし、教育できる人材を配置しています。分子や分子集合体の幾何学的および電子的構造の解析を行い、それらの結果に基づいてよりマクロな無機・有機化合物の合成、物性、および反応性について分子レベルでの状態解析が可能な研究体制を維持していることが特徴です。これらの領域の研究を通して物質構造と機能発現との相関を解明し、高機能性を有する新物質創製をめざしています。

1年次
   社会人として必要な基礎教養を身につけるための教養教育科目と幅広い自然科学の基礎知識を身につけるための専門基礎科目の履修が大部分を占めます。また、講義に加え、研究実験に必要な基本的技術を習得する実験科目もあります。
2年次
   専門教育科目の割合が増えます。化学の専門的な知識は、物理化学、有機化学、無機・分析化学の3分野を中心として、基礎的な内容からより専門的な内容に段階的に学んでいきます。
3年次
   系統的な化学の講義も、より高度で専門的な内容となります。化学実験では3分野全ての実験内容を学び、4年次の卒業研究に必要な基礎知識と技術が修得されます。これらの講義・実験を通じて自分の興味ある分野が絞られ、3 月には卒業研究を行う研究室を決定します。
4年次
   自分の希望する分野の研究室に配属され、1年間の課題研究(卒業研究)を行います。課題研究では、研究に必要な知識、技術、方法を学びつつ、専門分野の先端的研究に取り組みます。3月の卒論発表会で1年間の研究成果を発表します。
卒業論文

「フローインジェクション分析法を用いた微量アルミニウムの超高感度定量」「新規イオン会合試薬の合成と分析化学的応用」「シクロデキストリン包接可溶化によるビタミンE 類の酸素中心ラジカル消去能の評価」「ブレベナールの全合成」「レーザーアブレーションによる高速Mg 原子の検出と生成機構」「異種遷移金属を導入したグラファイト多孔体の開発」「ジルコノセン錯体とアルキニルスズ化合物の反応」「2H-Azepine 誘導体の合成およびその光挙動の検討」「8-( ジフェニルホスフィノ) キノリンを含むイリジウム( Ⅲ ) ヒドリド錯体の生成反応」「ホスホノトリキシンの合成研究」「アミド基を有する直鎖型六座配位子を用いたコバルト( Ⅱ / Ⅲ ) 錯体の合成と性質」「アルカリドープピセンにおける超伝導」


分子化学大講座

化学の全領域を貫く根本問題を実験と理論によって解明する

一般に物理化学(Physical Chemistry)と呼ばれるこの分野では,一個の分子の性質,少数の分子集団(クラスター)の性質,そして多数の分子からなる固体・液体の性質の解明に取り組んでいます。例えば,分子による光(電磁波)の吸収・放出から,電子,振動運動,回転運動の状態を調べます。また,気相・液相中における分子間に働く力(分子間力)から化学反応が進む方向の予測を試みます。さらには,無機・有機分子の結晶・アモルファス・液体における分子配列の解明,物質の相変化(相転移)の研究,様々な化学反応に対する温度・圧力効果の探求などを行っています。研究手法は,核磁気共鳴,X線回折,赤外レーザー,分子シミュレーション,理論計算などを駆使したものです。


 

反応化学大講座

触媒的有機反応の開発と新たな医薬品や機能性材料の創出

「有機分子」は私たちの生活と密接に関係しています。例えば,抗生物質ペニシリンの発見は多くの感染症患者の命を救いました。有機ELの開発は私たちの生活をより豊かなものにしました。反応化学大講座ではこれらに代表される医薬品や機能性材料を創り出す研究を行っています。具体的には,有機金属錯体を巧みに利用した触媒的有機反応の開発・生理活性物質の化学合成・多機能性蛍光物質の創製に関する研究を行っています。新たな医薬品や機能性材料となる「有機分子」を創り世に送り出し,そして科学の発展と生活の向上に大きく貢献したいと考えています。


 

物質化学大講座

元素の個性を活かした材料の創成と機能の追求

私たちは,元素の周期表に挙げられている全ての元素を研究対象として,新しい材料の開発とそれらの機能の解明を行っています。例えば,窒素のような安定な分子と化学結合を形成することができる金属イオン交換ゼオライトや,個々の分子が磁石として機能する単分子磁石は,次世代の触媒やメモリー材料としての応用が期待できます。また,水中に含まれる微量元素を精密かつ迅速に分析するための技術は,我々が安心して生活する上で不可欠です。私たちは,元素の個性を深く追究しながら,便利で安全な未来を目指します。


 
 

[卒業後の進路]
 毎年約7割の卒業生は大学院に進学し、より深い知識の修得とさらに高度な研究に従事しています。化学科や大学院修了後は、化学の知識と技術を有するスペシャリストとして、様々な化学系・医薬系企業の研究開発部門や製造部門への道が開かれており、現在海外で活躍している卒業生も多くいます。また、高等学校教諭一種(理科)や中学校理科教諭一種(理科)の免許も取得できるので、高校化学や中学理科の教員をめざす学生も多くいます。

就職先の一例

花王・エーザイ・三菱化学・旭化成ファーマ・住友化学・ジャパンゴアテックス・高等学校教員(岡山県、愛媛県など)

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