岡山大学 理学部

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講演会のお知らせ (6/20:佐藤朗 氏 大阪大学大学院理学研究科・助教)

2017年06月12日

演題:ミューオンビームによる非破壊非接触物質分析の新展開
講師:佐藤朗 氏(大阪大学大学院理学研究科・助教)
日時:6月20日(火) 14:30〜
場所:理学部一号館 23講義室
概要:
 近年のミューオンビーム生成・加工技術の進展により、様々な分野においてミューオンビームを使用した科学技術の新展開が期待されています。本講演では、新世代のミューオンビームよって可能となる非破壊非接触物質分析を中心に、最近のミューオン技術により何が可能となったかについて紹介します。
 連続時間構造を持つ(DC)ミューオンビーム供給施設MuSICが、大阪大学・核物理研究センターに完成し、2016年より共同利用実験を開始しました。これは、日本に初めて建設された待望のDCミューオン施設です。このDCミューオンビームを使用することで、ミューオン非破壊非接触物質分析の性能が飛躍的に向上します。既に、MuSICでは、ミューオンを使用した非破壊非接触元素分析、同位体分析実験が行われています。講演では、ミューオン非破壊非接触物質分析の原理と特徴、DCミューオンビームと大型検出器を組み合わせた高精度分析装置の計画などについて紹介します。
 また、大阪大学が開発した新型大強度ミューオン発生装置MuSICの概要、世界ミューオン施設の現状、MuSICにおけるμSR物性測定の現状、ミューオンによる基礎科学、応用利用についても、簡単にご紹介いたします。

連絡先:異分野基礎科学研究所 量子宇宙研コア
吉村 浩司(内線8499)

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