岡山大学 理学部

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講演会のお知らせ (5/13: 小川 哲生 先生,大阪大学大学院理学研究科物理学専攻)

2014年04月21日

演題:「共振器ポラリトン系での平衡凝縮と非平衡凝縮:BECとレーザーのクロスオーバー」
講師:小川 哲生 先生 (大阪大学大学院理学研究科物理学専攻)
日時:5月13日 14:00
場所:岡山大学理学部1階小会議室
概要:
 微小光共振器中の半導体量子井戸系は,電子正孔対(励起子)が光子場と強く結合した「共振器ポラリトン」を形成する。ポラリトン密度が大きくなると,ボーズアインシュタイン凝縮(BEC)のような量子凝縮を起こすことが実験的に観測されている。ポラリトン密度をさらに大きくすると「第2の閾値」が観測され,半導体レーザー発振に移り変わると解釈されている。この問題を理論的に解明するために,平衡現象である量子凝縮と非平衡現象であるレーザー発振の両方を包含する「平衡-非平衡クロスオーバー理論」を構築した。本研究を,共振器ポラリトン系を光デバイス等に応用する際の基礎的知見としてだけでなく,非平衡統計力学の構築や非平衡現象の理解につながる学術的展開の第一歩にしたい。

連絡先:量子宇宙研究センター 吉村 (内線7768)

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