岡山大学 理学部

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人類未到の海洋底深部からの岩石の採取と分析に成功

2013年12月02日

 岡山大学大学院自然科学研究科(理学部地球科学科)の野坂俊夫准教授を含む国際共同研究グループ(統合国際深海掘削計画第345次航海研究グループ)は、ガラパゴス諸島西方において米国掘削船JOIDES Resolutionによる深海底の掘削を行い、太平洋の海洋地殻最下部を構成する岩石(未分化はんれい岩類)の連続試料を採取することに世界で初めて成功しました。船上での初期分析の結果、それらの岩石は予想よりもはるかに多様な組成と構造を持っていることが明らかになり、また組成の異なるマグマの混合を示唆する証拠も見つかりました。これまで人類がアクセスできなかった地下深部から得られた新知見は、地球についての理解を深めるための重要な一歩と言えるでしょう。本研究の成果は2013年12月2日付(日本時間)で英科学誌『Nature』電子版に掲載されました。
 現在、岡山大学をはじめとする国内外の研究機関では、今回採取された岩石についての詳細な研究が進められています。現世の地球の海洋地殻最下部の大半は同様の岩石で占められていると考えられており、今後の研究によって、惑星地球の進化の謎を解く鍵となるような重要な発見がなされるものと期待されています。

報道発表資料「東太平洋中央海膨(中央海嶺)下部地殻からの初生層状はんれい岩採取に成功」
(独立行政法人海洋研究開発機構のページ)


発表論文はこちらからご確認いただけます(Nature電子版)


<お問い合わせ先>
岡山大学大学院自然科学研究科
(理学部地球科学科)
准教授 野坂俊夫
電話 086-251-7883
FAX 086-251-7895

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