岡山大学 理学部

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目のかゆみを伝える脳内のしくみを解明

2023年12月18日

奈良女子大学
情報・システム研究機構国立遺伝学研究所
長岡技術科学大学
岡山大学

  奈良女子大学研究院生活環境科学系の高浪景子准教授(前国立遺伝学研究所マウス開発研究室助教)、国立遺伝学研究所マウス開発研究室の小出 剛准教授、長岡技術科学大学技学研究院物質生物系の霜田 靖准教授、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)の坂本浩隆教授らの共同研究グループは、脳幹の目のかゆみを伝達する神経機構について明らかにしました。  本研究成果は、2023年11月30日付で、国際科学雑誌「Frontiers in Molecular Neuroscience」にオンライン掲載されました。



図1 顔の知覚を伝える脳幹の三叉神経知覚核におけるガストリン放出ペプチド(GRP)とGRP受容体(GRPR)の発現部位は哺乳類で共通している。





図2 目にかゆみ刺激を受けると、目を引っ掻く行動が増え、このとき、脳幹Sp5Cに発現する神経細胞やGRP受容体(GRPR)発現細胞が活性化される。





図3 脳幹Sp5CにGRPを投与してSp5Cに発現するGRP受容体(GRPR)を活性化させると、目や顔を強く引っ掻く行動がみられる。


■掲載雑誌
本研究成果は、国際科学雑誌「Frontiers in Molecular Neuroscience」に2023年11月30日にオンライン掲載されました。
論文タイトル:Function of gastrin-releasing peptide receptors in ocular itch transmission in the mouse trigeminal sensory system
(マウス三叉神経知覚系における目のかゆみ伝達に対するガストリン放出ペプチド受容体の機能)
掲載誌: Frontiers in Molecular Neuroscience
DOI:10.3389/fnmol.2023.1280024
著者: Keiko Takanami*, Masaya Kuroiwa, Ren Ishikawa, Yuji Imai, Akane Oishi, Midori Hashino, Yasushi Shimoda, Hirotaka Sakamoto, Tsuyoshi Koide (高浪景子*(責任著者)、黒岩柾哉、石川 練、今井悠二、大石あかね、橋野 碧、霜田 靖、坂本浩隆、小出 剛)

■研究体制と支援
 本研究は、奈良女子大学研究院生活環境科学系の高浪景子 准教授(前国立遺伝学研究所マウス開発研究室助教)、国立遺伝学研究所マウス開発研究室の小出 剛 准教授、今井悠二 技術課技術職員、大石あかね 技術課技術職員、長岡技術科学大学技学研究院物質生物系の霜田 靖 准教授、黒岩柾哉 大学院生、石川 練 前大学院生、奈良女子大学生活環境学部心身健康学科生活健康学コースの橋野 碧 学部生と岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)の坂本浩隆 教授の共同研究として行われました。

 本研究は、日本学術振興会(JSPS)科研費(19K06475, 22K06058, 22H02656)、国立遺伝学研究所公募型共同研究NIG-JOINT、武田科学振興財団ライフサイエンス研究助成、情報・システム研究機構、奈良女子大学の支援を受けて行われました。

<詳しい研究内容について>
目のかゆみを伝える脳内のしくみを解明


<お問い合わせ>
奈良女子大学・総務課 広報・基金係
TEL:0742-20-3220 FAX:0742-20-3205

国立遺伝学研究所・リサーチ・アドミニストレーター室・広報チーム
TEL:055-981-5873

長岡技術科学大学・大学戦略課 企画・広報室
TEL:0258-47-9209 FAX:0258-47-9010

岡山大学総務・企画部広報課
TEL:086-251-7292 FAX:086-251-7294

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