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実施報告

先端科学実習 [ ハワイ実習(火山) ]

担当者 岡野 修 助教(地球科学科)
開催日時・期間 平成25年3月17日(日)-19日(火)
開催場所 ハワイ島

目的

活発な火山活動が続いているハワイ島において、最近〜現在の火山活動を実地観察を通して地球の営みの一端を体感し、地球システムに対するより高い関心と理解へのステップとなること。

報告事項

<3月17日(日) 小雨まじり>
ハワイ火山国立公園内のキラウエアカルデラ周辺を巡検(Haremaumau火口が活動中のため、カルデラ内トレイルと外周道路の西側半分以上は立ち入り禁止であった。)

@ ハワイ火山国立公園ビジターセンター
A Thurston溶岩トンネル  中を通り抜けながらかつて溶岩の通路であったトンネル内の様子を観察。  
B キラウエアイキトレイル一周   キラウエアイキ火口東側から火口壁を下り、かつて溶岩湖であった火口内の溶岩原を横断しながら、噴火活動による火山地形、溶岩の形態などを観察。
C Jaggar博物館  博物館前展望台より、現在活発に噴煙を上げているHalemaumau火口を含むキラウエアカルデラを遠望。博物館内の展示や資料を通してキラウエア火山と火山観測所の歴史等を学習。
D Devasationトレイル沿いのスコリア丘、溶岩樹型などを観察。

<3月18日(月) 晴れ>
ハワイ島東端Kalapana海岸周辺にて玄武岩溶岩を観察
E Kalapana海岸周辺にて、かなり最近に噴出した様々な玄武岩溶岩と地形などを観察。
F キラウエア火山東南東のPuuoo火口から南下する溶岩を観察する夕刻出発のツアーに参加。Kapaahu付近にて赤熱したパホエホエ溶岩流を真近で観察し、さらに溶岩がKupapau Point付近の海岸にて海面に流下する様子を観察した(徒歩にて往復約8km、4時間あまり)。

<3月19日(火) 晴れ>
マウナケア山、マウナロア山周辺の火山地形とカンラン岩捕獲岩の観察
G ヒロからすばる天文台往き帰りの道路沿いより、アルカリ玄武岩のスコリア丘を伴うマウナケア山、典型的な楯状火山であるマウナロア山をはじめとするハワイ島の火山地形を観察。
H フアラライの南東の190号線道路沿いにて、フアラライ火山では最後の活動である1800-1801年に噴出したKaupulehu溶岩とその中に含まれるカンラン岩捕獲岩を観察した。


@ ハワイ火山国立公園ビジターセンター
A Thurston溶岩トンネル かつて流れた溶岩の痕跡が壁面や床に残されている。
B キラウエアイキ火口 1959年の噴火活動でできた溶岩湖の上を歩く。

C Jaggar博物館前  背景はキラウエアカルデラと噴煙を上げるハレマウマウ火口。
D キラウエアイキ火口南側のDevastationトレイルにて   周囲一帯を1959年に噴出したスコリアが覆う。後方に見える丘はPuuPuai。
E Kalapana海岸付近の溶岩に覆われた道路



F 日没時のパホエホエ溶岩(Kapaahu付近)
 
G 道路左側にある丘はアルカリ玄武岩の噴火でできたスコリア丘   遠景はハワイ島北端部のコハラ山地。
 
H 「この緑色した部分がマントルから運ばれてきた岩石らしい。」

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